味こそ変わらねど、形だけは、ことあるごとに変化する、HARIBOのグミ。 クリスマスグミハロウィーングミ、 が出るのだから、これは出るでしょう、と思ってた方、図星です!『ワールドカップ関連、サッカーグミ』。
さて、今回は、HARIBOに限らず、どーんと、サッカー関係のグミを総力?特集させていただきます!

まずは、味より形で攻める、本家本元のHARIBOから。
右の、Pico-Ballaは、今年のドイツ・ワールドカップに合わせて作られたものではなく、 スタンダード商品。グミ、というよりは、香り付き練り消しなんじゃないか?と思ってしまうような、 ゴム味の効いたカラフルなグミ。消しゴムぎりぎりの味のむこうに、ほんのりサイダーのような酸味が感じられ、はまってしまう味です。 切り口が、ちょっと金太郎飴みたいで、ころころしているところから、ボールのイメージとなり、 ハリボ君が、ダイナミックにボールを蹴っているパッケージデザインにつながったのかもしれません。
その隣で、ハリボ君より、ちょっと短い足で、ボールを蹴っているパッケージのグミは、今年新発売の『フットボール・ミックス』。 サッカーボール、優勝杯、ユニフォーム、サッカーシューズの形で、味は、ワイングミの味に似ています。色は(多分味も)5種類。 優勝杯には、HARIBO、のロゴ入り。ユニフォームはポロシャツっぽく、袖口のゴム部分、襟元までディティールが凝っていて、 HARIBOの、形へのこだわりを感じさせます。
このグミは、日本ではSony Plazaなどでも購入可能のようです。
パッケージに、11種類のモチーフがあるシールがおまけでついてきます。シールはともかく、 個人的には、パッケージの透明な部分の縁取りについている、小さなHARIBO熊のデザインがお気に入り。 これでロールスタンプとか作っておまけにしてくれたら、絶対買う!とひそかに思っていますが、作らないでしょうね。
そして、もう一つ、今年新発売のものが、『ファン・ガムズ』。

これは、サッカー応援に欠かせないチームロゴ入りのマフラーと、お揃いのニット帽の形のグミ。
HARIBOのグミシリーズの中で、スパゲッティ、やパスタと呼ばれる、細長かったり、平べったく、硬度柔らかめ、 表面に酸っぱい砂糖がまぶしてあるものがあります。味はこれとほぼ同じ。 じゃりじゃりのお砂糖が、酸っぱくて、美味。マフラーは、フルーティ・パスタ、と形もかなり似ていますが、 こちらのマフラーの方が微妙に細長く、マフラーっぽくできています。ちょっと立体的に曲げると、 マフラーそのものに見えるリアルさは、さすがHARIBO! 表面には、薄く立体的な筋がついており、ニットらしい!このこだわりに感激 (パスタにもついているので、もしかしたら、このタイプのグミを製造の際には、この筋入れは不可欠な行程なのかもしれませんが)。 帽子は、形こそ潰れぎみですが、砂糖が薄くかかって、モヘアのような、ふかふかした柔らかさまでも表現されているようです。目で見る触感。
色の組み合わせは、私が買った袋では5種類。味は、赤がいちご、緑が青りんご、黄色がレモン味。 青は、多分、何かのベリー系で、ちょっと香料が強く感じられました。 黄色とか赤と組み合わされている、黒い部分は、最初、ラクリッツかな?と警戒したのですが、違いました。 ラクリッツが苦手な方も安心です。
ラクリッツの甘味には、この酸っぱい砂糖はあわない気がしますから、無いのかもしれません。 ラクリッツによくまぶしてあるのが、塩。 ブレーツェルの形をしたラクリッツのグミに塩をまぶしたグミ、は定番のグミとしてHARIBOのシリーズにも、Katjesのシリーズにもありますし、 スーパーなどの量り売りでもよく売っています。 私は初めてドイツに旅行で来た時に量り売りで1つ買って、1口目で、思いっきり吐き出してしまいました。 ラクリッツは口にあいません。でも、吐き出す程ではありません。 でも、この塩まぶしは、甘くて、薬臭くて、塩昆布とかこぶ茶をそのまま食べたような、だしの味が効いた塩っぱさが混じりあった、壮絶な味わい。 これが食べられる人は、相当のラクリッツ上級者(?)だと思います・・。

ちなみに、この、酸っぱい砂糖がまぶしてあるグミは、Katjesのものが充実。Sauer Pommes (酸っぱいポテト)など。

ラクリッツ、を組み合わせた、サッカーグミも発見しました。 こちらは、Katjesから発売、『WM-Lakritz』。袋をあけると、甘〜い独特の、ラクリッツの香りが漂います。
しかし、ラクリッツそのもので作られているのは、『Weltmeister/世界チャンピオン』とかかれたバー状のグミと、サッカーシューズ1種類。 サッカーボールは、半円状の半分、丸い部分がラクリッツ、その下の1層目には透明のフルーツグミ、 2層目にはマシュマロが使われているという凝った作り。後は赤と黄色のフルーツグミ。 ラクリッツをあえて使ったのは、黒、赤、黄色というドイツの国旗色を意識したからでしょう。
パッケージは、サッカーの芝プリント。緑色に、ドイツ国旗の色が映えます。裏を見るとドイツチームの試合予定日が・・
5月11日、8月26日・・あれれ?
Katjesは、ドイツの女子サッカーチームの公式スポンサーだそうで、この試合日程も、女子サッカーのものだったのです。 ドイツ女子サッカーチームは、アマチュアではありますが、FIFAのランキングで1位を獲得するほどの強豪。 というわけで、このワールドカップグミ、Katjesは、今年だけでなく、 来年、2007年、中国で行われる女子サッカーのワールドカップまで、発売するようです。
今回の女子サッカーもさることながら、Katjesは、CMに、スーパーモデル、ハイジ・クルムを起用して『ノン・ファット』をアピールしたり、 最近では大幅にカロリーカットした、新開発のグミを出すなど、女性の購買層に訴えかける方針が感じられます。 もちろん、カロリーが気になるのは女性だけではありませんが・・。

どの会社のワールドカップ期間販売グミ・ミックス、でも入っていたのが、サッカーシューズ型のもの。
各社比較をしてみました。右から、HARIBO、katjes、Tip(ベルリンのぴあ的雑誌。 本社ビルの1階で時々変なグッズを売っている)のもの。やっぱり、見た目で攻めるHARIBO、他の会社のものから頭一つ、抜けています。 他の2社が、真横から捕らえた平板なデザインなのに比べ、HARIBOのものは、斜左から見て、靴自体も、甲のところがちょっと膨らみ、 つま先が平べったくなっていたりと、まあ芸が細かいこと! シューズの紐は、Tipが4本、Katjesは、もう形が消えかかってて、紐の痕跡しかないのに比べ、HARIBOは7本と、かなり本物の靴に近く作られています。 スパイクが、ちゃんと先が細く、しっかりした形になっているのもすごい! 足首の折り返しの膨らみかた、べロの部分が、ちょっと出っ張っているあたり、靴の表面の縫い目のデザインまで、本当に言うことなし、の懲りっぷりです。
Katjesも、ちょっとアディダスを意識した風の、サイドのデザインなどは良いのですが、ディティールへのこだわりがいまいち感じられません。 細長くて、本当のサッカーシューズのバランスによく似てはいるんですけれど・・。Tipのものは、2色で作られているからか、なんとなくサドルシューズ風。 見た目はころっとしてて可愛いのですが、味がものすごく人工香料の味がして、歯ごたえも柔らかすぎ! ちなみに、サッカーボール型の小さなケースに入っています。
(他の形のグミ、パッケージ等は、ぐるなびドイツ特集に記事と写真がありますので、そちらもぜひ御参照下さい。)


そして、最後に、おまけ。ドイツ、ブンデスリーガで今年も優勝したチーム、バイエルン・ミュンヘンが出している、Meister Mischungというグミ。
日本で言うと『巨人軍』みたいな存在の彼等。もちろんファンの数も相当なものですが、アンチ・バイエルンも多いです。 ベルリンでは特に、昔からの『ベルリン対バイエルン』の対抗意識もあって、アンチ・バイエルンのサッカーファンが多いように思われます。
かく言う私も実はアンチ・バイエルン。銀行で『バイエルンが勝つ度に利率が上がり、優勝ともなれば、どーんとパーセンテージが上がる、 バイエルン・ミュンヘン貯蓄口座はどうですか。今年も優勝確実ですよ』と勧められたけれど、 『ベルリン・ヘルタのファンですから』と断りました。(・・だから?って話ですが。今年、すごい利率がアップしてるみたいで悔しい・・)
ちょくちょく優勝する、マイスター(チャンピオン)らしい名前をしたこのグミは、バイエルンのファンショップか、南ドイツのデパートなどで手に入ります。
形は3種類。色も3色。それぞれの形に合わせた色(味)のグミで統一しています。 丸いのは優勝盾で、透明、ちょっと酸味の有るグミ。優勝カップは黄色、ほろ苦いレモン味。赤は熊。ベリー味 他の会社のグミに比べ、非常にぐんにゃりした食感で、ねとねとしています。
バイエルンはサッカーでは優勝していますが、グミ作りでは、まだまだ発展途上、でしょうか。 選手の似顔グミとか、そういった独自のシリーズをどんどん作ってほしいですね!

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