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ベルリンの一般的なデパートではこのケーキ、ガレット・デ・ロワ(王様のケーキ、の意)は売っていないので、フランス系デパート、ギャラリー・ラファイエットで買ってみました。レシピを調べてみるとそれ程難しそうでもないので来年やる事があれば自分で作ってみようと思います!
パイ生地の中にアーモンドクリームとカスタードクリームを入れた物が一般的な物だそうですが、私の買った物はかなりこってりしたマジパン状のものが中に焼きこまれていました。 自分で焼くとなると、王冠と、この、中に焼き混む陶器の人形を探さなければならないのがちょっと面倒ですが・・。(ちなみに、ギャラリー・ラファイエットでは購入時に王冠は付属) これはフランスではフェーブ(そら豆)と呼ばれていて、もともとは本当にそら豆が中に入れていた事からその名がついたようです。そして本家フランスでは有名ケーキ店やデザイナーに依頼してオリジナルの物を作っていたり、コレクターも多く、集まって市をしたりもしているとか。フランスの蚤の市にでも行く機会があれば探してこようと思っています。 |
さて、パイを買って、6名の友人達が集まり、コーヒーを入れて、切り分けました。本来は、家族で祝う際には、末っ子が机の下に隠れており、その末っ子により、どれを誰が食べるか、が指定されるのだとか。しかしまあ友達の集まりなので、各々好きな物を取り、さっそく食べはじめました。
うーん、出てこない・・。 入ってるのかな??と疑いはじめた時、隣で『このパイはなかなか切れない!』とフォークで四苦八苦していた友達が、声をあげました。そう、切れないと思っていたのはピエロの人形だったのでした! 『今年一年の幸せを運んでくれるピエロ人形なのに、危うく首を切る所だったよ』 無事にピエロ、発掘されました!というわけで、彼は今日一日王冠をかぶって王様扱い。 王様になった人は次にまたこのガレットを買って、皆にふるまわねばならない、というのが本来ですが、まあここはドイツ。王様となった彼に触発されて、最後は皆で仮装大会! 食べ物の中におみくじ的な要素の物が入っていると言うのはわくわくして、味もさることながら楽しめるのが良い所。来年は陶器で誰かに焼いてもらい、それを焼き込んだパイを焼いてみようと決心したのでした! |
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----------------------------- guten Appetit! ------------------------------ |
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