![]() |
||
|
![]() |
さて、その歴史は、1912年、クララとアルフレッド・リッターが結婚し、会社を作った事に始まります。この会社は当初、アルフレッド・リッター・カンシュタット(会社のあった場所)を縮めて、Alrikaという名前でした。最初は小さな家族経営だったのが、十数年のうちに大きく成長、80人の従業員を抱えるように。
しかし、このチョコレートが現在のようにまで有名になったのは、32年、妻、クララの新しいアイディアのおかげでした!。彼女は、他のチョコレートのように長方形ではなく、正方形の、“どのスポーツジャケットのポケットにもぴったり”なチョコレートを作りたい!と考えたのでした。このアイディアは家族会議ですぐOKされ、名前も“リッター・スポーツ”と変えて発売されることとなり、現在の正方形の、ジーパンのポケットにもすんなりおさまる形となったのでした。。このアイディアは家族会議ですぐOKされ、名前も“リッター・スポーツ”と変えて発売されることとなり、現在の正方形の、ジーパンのポケットにもすんなりおさまる形に。リッター・スポーツの躍進はこれでは収まりません。戦後、46年、カカオ無しながら、チョコレート製造を再び始めたリッター。その後息子に会社が譲られ、70年、『正方形、実用的、グット!』のスローガンでドイツ中のテレビに広告を出します。その結果、一億マルクも売り上げが延び、なんとドイツのチョコレート売上げの1割を占めるようになりました! そこで留まる事を知らないリッター・スポーツは、ミルクやビターといった普通のチョコ以外にも、ヘーゼルナッツ、アーモンド、マジパン、ラムレーズンといった充実したラインナップを揃え、カラフルなパッケージに入れ、売り出しました!種類が多ければ良いと言うわけではなく、もちろんひとつひとつにこだわりが。例えばナッツ。飛び出さず、かつぎっしりと詰められるように、1〜1.3?B幅のナッツだけを仕入れ、ラムは本場ものだけを使用。その種類の充実ぶりでますます売上げを延ばしました。 左写真はちょうど今売り出されているイタリアン風味。カプチーノ、アマレナ・チェリーといったラインナップは、味にうるさい人達も納得の、厳選素材を使い、コクのある味わい。濃厚なクリームやお酒使いは普通の安いチョコレートとは思えない程で、チョコ好きではない私もつい手がでてしまいます。 |
しかし、味では無く私が本当にこのチョコレートで気に入っているところは、このパッケージ!!
クニック・パックとドイツ語だと言うパッケージは、買って、クニッと折るとそのまま開封できてしまうのです。(右写真参照)日本ではこういう、痒いところに手が届くようなパッケージデザインはけっこう一般的で、例えば、ラップのパッケージを開封するとそのまま刃になるとか、おにぎりのてっぺんを引っ張るとパリパリ海苔が手を汚さずにくっつくとか、そういったモノは良く見かけるかと思います。しかし、ドイツ!!!(涙) グミの袋は、どこから引っ張っても袋状には開けにくく、隅っこから縦に裂くしか方法がありません。その縦に裂いた袋は、閉めにくく、バッグの中でこぼれる事多し。ラップは、開封する時に箱まで破けて、ラップを切る刃も切りにくくベリベリと斜めになってしまいます。そんな不自由を今まで強いられて来た私には、このパッケージは素晴らしい工夫として目に写るのでした。。また、このパッケージは、ポケットに入れて、食べたくなったら折って一口!という感じでリッター・スポーツの特徴にもよく合っていると思います。 疲れたら、クニッ。その袋の口から覗くぎっしりした断面が食欲をそそります。しかしこのぎっしり、カロリーは多いので要注意。ダイエット用もありますが、カロリー控えめではなく、糖分控えめなので、あまりカロリーは変わりません。あくまでも、疲れた時か、スポーツ後だけにしないと後が恐いかも・・? |
![]() |
----------------------------- guten Appetit! ------------------------------ |
Ritter Sport: 公式HP
画像、文章の無断転載を固く禁じます。
All Rights Reserved, Copyright(c) by Hideko Kawachi