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開催地が多いことは多いのですが、多くはミッテ地区に固まっており、ミッテはどの小道にもデザインマイの緑の文字が見かけられました。 しかし、ざっと回ってみた感じではミッテ地区の参加店の多くは普段とほとんど変わらない様子。ただ、旗を掲げているだけでは、デザインマイを機会にベルリンに遊びに来た人なら、どこのお店が面白いかな?と回る指標にはなるでしょうが、ベルリンに住んでいる人に取ってはあまり面白くありません。逆に言えば、無駄足?がっくりきてしまいます。多くの店で『いつもとどこが違うの?』と思いましたが、散歩がてらだ!と言い聞かせ、あまり過剰な期待を抱かないようにします。 Alte Schoenhauser Strという、美味しいレストランやカフェ、素敵なショップがあつまる通りがあるのですが、そこにあるEAST BERLINというショップでは、お客が自分でオリジナルを制作できるコーナーをデザインマイに合わせて開設。(左写真)スタンプと絵の具が置かれていて、自分で作れる、というのですが・・。お土産に良いかも?人気の程はどうだったのでしょうか。 ちょっとチープ、でもこれがベルリンなのかも。 |
ミッテで一つ気になっていたのが、教会を使ったランプの展示でした。教会というスペースは非常に天井が高く、ステンドグラスが、外からの光を取り入れ美しく神々しく見えるように設計されているため、暗闇と光のバランスが最高の建築。ベルリンには特に、廃虚のようになった教会が美術展に使われる事も多く、目にする機会も多く、このスペースをいかに効果的に使うか、ということに常々興味がありました。今まで見た事のある展示の中で一番うまく使っているな、と思ったのは牧師さんが説教をする場所を使ったパフォーマンス。一段高くなっている場所と声が響く効果、またその意味合い等を生かしてよく練られた展示でした。 さて、この“東から陽はのぼる”と題された展示はどうなのでしょう?旧東ベルリン地区の小道にある聖ヨハネス=エヴァンゲリスト教会を訪れました。 教会自体はシンプルな造りで、その一つ一つのアーチの下に様々なデザイナーによるランプが。別にきれいじゃなかったというわけではないんですが、せっかく教会を使っているのにただの展示会場と化していて、ちょっと残念だったです。 |
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ミッテ地区はどうもイマイチという印象だったのは、前から知ってる店ばかりだったからかもしれない、注目こそしていたけれど、まだ未調査のクロイツベルクのデザイン・シーンを見に行こう!と思い立った私は、さっそくクロイツベルク地区に足を運びました。
前から気になっていたけれど、何も無いのにただお店を探しに行く、というのも・・というわけで私は未開発だったクロイツベルクのデザインシーンなのですが、クロイツベルクは旧西ベルリン地区の中でもアーティストやデザイナーのアトリエが多い地区。面白い店も沢山見かけてはいました。 今回はクロイツベルク在住のデザイナーの友人のガイドの元に色々回ってみることに。 ここ、クロイツベルクでは、デザインマイのイベントの中では、若手を紹介するイベントが多く開催されることになっていました。ギャラリーのようなスペースで、ベルリン美術大学の生徒のプロダクトデザイン等も紹介。新しいお店をチェックできる、という事で言えばなかなか良かったです! |
さて、何ケ所かデザインマイの会場を回ってみての感想です。 今回は前回に比べ、小粒のイベントがとにかく沢山あった、という印象でした。もちろんオープニングイベント等には人が沢山集まり、ドイツ語だけでなくフランス語やスペイン語等がそこら中で聞こえたので、世界各国の人にベルリン・デザインシーンをアピールする、という目的で言えば、成功したと言えるのではないかと思います。ただ、私はベルリンの若いデザインシーンはそれ程、良いと思えません。古くからあるデザインはけっこう好きなのですが・・・。 『ベルリンは東の最先端。ロシアやポーランド、ハンガリー、チェコ等東欧デザインシーンの中では先端って感じかね』とは友人の弁ですが、まさにそんなベルリンの“先端デザイン”を体現したのがこのデザインマイだと言う事もできるでしょう。 しかし、それにしても、ベルリン在住の人に対するアピール度が低かったのではないでしょうか。これからはもっと参加するショップ側がもっと工夫をして欲しいなと思いました。 |
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