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最近、旧東独、DDRの雰囲気を味わうお散歩を続けています。 ベルリンに来てもう3年になろうというところ。こちらに来るまで、旧東ドイツという国を特に意識したり 、興味をもったりすることはあまりありませんでしたが、ベルリンは何せ壁のあった街。壁を隔てて同じ街が、西と東、違う国に分かれていた場所です。 やはりドイツの他の都市よりも旧東ドイツの雰囲気が混在しています。 例えばドレスデンやライプツィッヒに行けば、もちろん旧東独の香りはするのです。しかし、やはりベルリンのような、一つ駅をこえると全然感じが違う! 電車に乗ってちょっと遠出をするだけで西と東の違いを感じる!という街はやはり無いと思います。 さて、それはさておき。今回は旧東独の食堂だった場所をそのまま残して作ったカフェ、Wohnzimmerを御紹介。 座り心地の良いイスとのんびりした花のインテリアに囲まれながら、ゆったりしてみませんか。 |
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私がこのお店に行った時にはちょうど、来週からカフェ内で展示をする予定の編み物アーティストがお店で編み物をしていました。日のあたる一角でコーヒーとタバコをのみながら、ちくちくと編み物をする彼女。 その席に時々、店員さんも座っておしゃべりをするでもなくのんびりしています。(ちなみにここもセルフサービス制) ひっきりなしにお客さんが来るにも関わらず、せわしない空気がまったくないのがココの魅力。 ほこりをかぶった造花を見ながら、のんびりとした時間をゆっくりじっくりと楽しみたい・・・。考え事をしながらお茶を飲んでソファーベットに横になっていたらぽかぽかと日射しも暖かく、ふと、居眠りしてしまいました。 *付足 ヴォーンツィマーのあるヘルムホルツ広場周辺は、最近足が向かなくなりました。 いままでの、ベルリンらしいのんびりした感じがあまり感じられなくなったことが1つ。 なんというか、人ごみ〜という感じが漂っていて、なんだか落ち着かないのです。以前はあったような、いろんな人が歩いている、と言う感じはもうありません。 『乳母車を押しているサングラスの女の人』か『ジーンズをゆるく着こなした若者』がほとんどになってきていて、 よろよろしたおばあちゃんが歩いていると、えっ、と思うくらい、目立ってしまっています。普通に、そこに生きるいろんな人たちがいる、という感じが魅力だったのに・・ 『流行のスポット』になりすぎて、今はちょっと、もう・・という雰囲気になったことが2つめ。 友達と一緒に、どこかお茶しましょうか、という話になってもヴォーンツィマー、はもう名前があがりません。 逆にミッテの北部か、パンコウ周辺の小さなバーやカフェに足が向くようになってきました。 (2007年、5月筆) |
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